Yahoo! ファイナンスより備忘録
有名人のお金の使い方 > 元外交官・原田武夫の『騙されない日本人のための投資戦略』の
「第17回 『リアル・ロシア』の日本買いに備えよ!」より抜粋。
…しかも、来年5月には三角合併が日本の株式市場では解禁となる。その瞬間、「外資」による日本買いが一斉に始まることは、ご存じのとおりである。それではお聞きしたい。そこでいう「外資」とは一体どこの誰なのか? 米国だけなのか?
今、地球の裏側で起きていることを知っている人は、すぐさま答えることであろう。――「答えはロシア、だ」と。世界中で株を買い占めつつあるロシアが、隣国であるジパング(黄金の国)を狙わないという保証がどこにあるだろうか。「リアル・ロシア」の脅威は、まさにトーキョー・マーケットで来春突然、浮上するのである。しかも、ロシアでは大統領選挙も控えている。
このような緊急事態の中で日本の個人投資家が勝ち残るためには、「一体、ロシアは日本株マーケットのどこを狙ってくるのか」を今から考え抜くことが必要だ。世情騒がれている「ロシア外交のプロ」の抒情詩に胸を打たれているヒマはない。私なりの結論を述べる代わりに、いくつかのヒントを示すことにしよう。
「ロシアが日本のマーケットに流通するもので、その川上を握っている分野は何か」、
「技術開発がどんなに進んでも、一定以上は増えない資源とは何か」、
そして「日本のマーケットにおける需要は少なくなっているものの、中国では消費量がますます上がっている食材とは何か」