外資系金融の偉い日本人が話す「今後の世界経済」
ハニーをほったらかして、某大学のフォーラムに行ってきました。
母校の近所。駅の周辺以外は昔とあまり変わってませんでした。
投資銀行 の偉いさんが話すんだから、当然予想された結論なんやけど…メモ。
●VIXとその他の指標から見れば、市場は最悪のケースを織り込んでいて、明らかに割安水準。
●各国政府の経済対策は、効果が出るまで実施される。それが資本主義国家の性。
●MMFや企業が保有している現金を待機資金と捉えれば、これらは放出されるきっかけを待っている状態。
●これまでの経験則から、資本市場は心理改善に伴って景気後退期の脱出を待たずして反発するだろう。
→投資するなら今がチャンス!
●エマージングマーケットの株式・債券は、ヘッジファンドが現金化を進める中で極端に売られすぎただけ。
●しかし、IMFなども言っているとおり、これらは今後も高い成長率が見込まれている。たとえば中国は金融ショックがあってもなお、成長率7.5%見込まれている。高いでしょ?
→だから新興国市場は変わらず、資産運用対象として有望なんです!
途中、学科紹介で教授が話した
「私達の目的は、株式や商品の市場を分析することを通じて、世界の政治・経済を俯瞰すること」
というフレーズが気になる。ほんまにぃ〜?
「国の意思」が動く→市場が動く→実体経済が動く
だと思うし、「市場は実体経済の先行指標」だと言われているから、教授のお話は流れとしては同意できる。
でも、本当に「世界の政治・経済を俯瞰する」ためには、どうしても「国の意思」を計ることは避けられないのだ。
そこを「専門家に任せる」というのであれば、この学科は本当に
「難しいことは他人に任せて、私達は金儲けをもっと理論的にやりましょう」
ということをやっているようにしか見えない。
金融は「資産運用=金儲けの道具」なのだ、といっているように感じた。
外資金融といい、あれだけ団塊世代を煽って、市場に金を流させて、そのほとんどがこの1年で消えていった。
その仕掛け人達がまだ言うか、と思った。
フォーラムの最後に、新入社員の
「『資産運用って何?』と周囲の人に聞いたら、9割以上が知らなかった。
だから私は『この分野はまだまだ伸びる!』と確信して、就職を決めました」
という言葉が象徴的。ちょっと笑ってしまった。
要は、お金に対する知識が日本人は10年遅れているのだと思う。
だから煽られて、そうだと思ってしまう。
騙される日本人も悪いのだ。
帰り道、FP技能士2級の学習本を探したけど目当てのものが見つからず。
ノースアイランドからそろそろ出るはずなんやけど…。