Marの人生の一片

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アメブロから引っ越しました!大阪→鹿児島→京都→東京→京都と渡り歩いた、子育て中年サラリーマンの備忘録です

ウェブクリップ「格差問題と日本の競争力」

田原総一朗の政財界「ここだけの話」9月20日記事より抜粋

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/070920_28th/index8.html

 …多くの新聞は、「小泉さんの構造改革はきつ過ぎた、やり過ぎた。今はその負の部分がたくさん出てきている。例えばそれは格差だ。東京や名古屋と地方の格差が激しい。あるいは、正社員と非正社員、大企業と中小企業。これらの格差が大きい」ということを書いている。

 特に今は農家が苦しい。その格差に対して、民主党代表の小沢さんは「3つの約束」ということを言って「ばらまき」政策を打ち出して、結局一人区で大勝した。

 そこで福田さんも、「小泉さんはやり過ぎた」、「もう少し構造改革を緩める」、「小泉さんは思い切って公共事業を半分以下にして、7.7兆円を切った。補助金も切った。そういうものを少し地方に出していこう」ということを言い出すことになるかもしれない。

 しかし、これは日本の方向を誤ると、僕は思う。

 

 今、日本は非常に危ないところにきている。

 例えば、一人当たりのGDPは、日本は94年までは世界1位だった。一度落ちたが小渕さんのときにまた上がった。今は18位だ。もう先進国とは言えないほど下がっている。株も下がりっぱなし。特にヘラクレスやマザーズは下がり続けている。

 日本は今、非常にパワーを失いつつある。

 それを今の世論、マスコミは、「格差」などということを言って、パワーを弱める方向を求めている。そういう方向に乗っていくと、日本の経済は苦しくなる。

 福田さんはバランス感覚があるので、今の世論に乗っていってしまうと、危ない。特に自民党は、思想、信条、政策ということが全くなくなっていて、「いかに世論に受けるか」を中心に考える。そうするとこの国の向かうべき方向を誤る可能性がある。